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龍山作錦旗書島黄楊赤根杢盛上将棋駒

 近代将棋駒の祖、豊島龍山については熊沢良尊著「名駒大鑑」(名駒大鑑刊行会’81年発行)に次のように紹介されています。
 
 「将棋の歴史に関心のある人や、将棋駒に関心えお持っているマニアなら、豊島龍山という名前を知っているはずである。もし、未知の名前であれば、豊島龍山こそ近代駒作りの先覚者だと記憶してほしい。大正・昭和と逸品を数多く製作し、その作品のいく組みかは戦火をくぐり抜け現在に残されており、好事家垂涎の的である。」
 
 豊島龍山(本名太郎吉)はプロの将棋指しでもあったようです。小野五平名人との棋譜も残しています。
 いずれにしろ豊島龍山が近代駒作りに残した足跡は偉大なものがあるようです。
 
 本品は太郎吉、二代目数次郎が共に亡くなった(1940年)後、数次郎の妻トヨ氏の依頼で龍山の残した駒木地を用いて金井静山師が製作したいわゆる「静山龍山」と思われます。
 
 参考までにUPしてみました。ご覧頂きありがとうございました。
 

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